2月2日、園では一足早い節分行事を年齢にあった活動にするためクラスごとに楽しみました。もう鬼が来て子どもたちが怖がるという行事ではありませんので、子どもたちの鬼に対するイメージは人間に近いものを想定しているようです。そのため、お面を作ると怖い顔だけでなく笑っていたり、優しい顔を描いたり、涙を流していたりと、いろいろなお面を作っています。中には2つも3つも作る子もいます。また、それを被って遊ぶ子もいれば、絶対被りたくないという子もいて、それぞれが持っている鬼に対するイメージの違いを感じます。この時、本園では食育と合わせて考えているので給食では鬼ライス、そして午前中の行事ではイワシと豆を園庭で調理員が焼いて、匂いや音、豆の熱さなど、五感を働かせた体験ができるような環境を作っています。乳児園は室内で子どもに見せながら栄養士が行いました。焼いたイワシは室内で担任が骨をとり、少しずつ提供していましたが、子どもたちはもっと食べたいと言って「おかわり」を連発していました。「食べない」という子も想定していたのですが、ほとんどいませんでした。さらにクラスでは「鬼はイワシの生臭い匂いが嫌い」という話を聞いていたのですが、焼いている時の匂い、油の乗った美味しい身を賞味しつつ「こんなに美味しいのに鬼さん嫌いなんだね」「ご飯が欲しいね」などと言っていました。これもみんなで一緒に食を楽しむというワクワク感がその雰囲気を作っていたのではないかと思います。さらに、家庭でも色々なものを食べる経験があったからだと思いました。