4歳児クラスに実習生が入っています。これから保育士を目指す若者なので、この園では子どもの面白さやよりよく生きようとしている姿に気づき、そこを活かす保育者になって欲しいと考えています。パーツをたくさん作り、みんなに作ってもらいたいと考えて準備してくれました。ところが、子どもと作り始めると、実習生が考えたものではなく、自分のイメージしたトンボを作り始めたので、見本とは違うものを次々作り始めました。
これは実習生からしたらせっかく考えてきたことが覆され、のびのびと自由な表現を始めたので失敗のように感じたかもしれませんが、日頃から子どもたち一人一人が自分の表現したいことができるようにしてきた成果だと思いました。中には羽を何枚もつけた子がいたので驚いて実習生が声をかけると「だって、今飛んでいるから」と言ったそうです。さらには子どもが作ったものをどんどん持ち帰るのを見て、担任が、それを貼る大きな紙を用意すると、トンボのいそうな場所を想像して、新たの表現活動が始まりました。
きっかけは実習生の提案でしたが、そこから自由な表現活動へ繋げた保育者たちのアイデアがものすごいと思いました。