7日の焼き芋会が雨で延期になりました。子どもたちにはそれ以前から話をしたり、お芋を干したり洗ったりしながら準備をしてきたので私たち以上に「がっかり」を感じたようです。しかし、5歳児はすぐに気持ちを切り替え、「今日は雨だから折り紙しよう」「ラキューでなにか作ろうかな」「箱で作って遊ぼう」「お絵描きしよう」など作って遊ぶ表現活動を意欲的に始めました。保育者はその日の予定が雨などで変わると「今日は室内で何をしようかしら」と色々悩むのですが、こうしてすぐに気持ちを切り替え、どんどん楽しいことを探して主体的に遊び始める子どもたちは、本当に素晴らしいと思います。
この時に必要なのが、一緒にたのしむ「友達」との心地よい人間関係です。それは「入れて」、「いいよ」、「貸して」、「ごめんね」などという一緒に遊ぶためのルールにこだわらず、自然に、打ち解けるように遊びこむことのできる心地よい関係づくりです。これは言葉で伝わるものではなく、仲間とたっぷり遊びこむことで体を通して学ぶ「楽しさ」の身体知です。
一緒にいることが嬉しい、楽しいという感覚(人間関係)は0歳児からずっと積み重ねていくものですが、失敗してできなかったということの繰り返しがたくさんあります。しかし、乳幼児期のできないことは失敗ではなく、もっとこうすればよかったという考える体験につなげる声かけが大事です。出来ないことを否定されない体験は、その先への興味関心(意欲)につながります。そのためには子どもにはたっぷり遊ぶ時間を通して「ポジティブ今度こうしてみよう」という切り替える生活が必要です。忙しい日々ですが、気持ちの切り替えが難しい子こそ自分で考える対話を大切にしていきたいですね。