乾いた砂を「魚の餌」に見立て落ち葉を魚にして餌をあげる釣り遊びを楽しんでいました。大きな葉を見て「こんな大きなお魚がいるよ!餌をたくさんあげるね。」と砂をまくと木の枝を釣竿にして釣り上げていました。釣った魚は焼いたり器に入れたりして砂と混ぜ、「魚ご飯」にしてままごと遊びも楽しんでいました。 保育日誌より
みなさんは葉っぱが魚に見えますか。子どもたちにとっては石や枝、木の実も全部遊びに活かせる最高のおもちゃですが、そこには想像力と豊かな体験がないと遊びに繋がりません。ここに写っている2歳児の子はその葉っぱが魚に見え、乾いた砂も餌に見立てています。さらには餌付けをした魚を木の枝を釣竿に見たてて釣り上げるという遊びをはじめました。これはものすごい想像力と思いますが、釣り上げた魚を料理して魚ご飯にし、先生や友達に“おもてなし”をする展開に持ち込みました。ものすごいひらめき(想像力)だと思いませんか?
こうしたひらめきはAIにはできませんので、人間に与えられた素晴らし能力だと考えられます。 こうした遊ぶ力こそが乳幼児期に伸ばしたい能力であり、自分が感じたことを自由に表現する、つまりたくさん自己発揮をしてたっぷり遊ぶ時間が未来を生きる子どもたちにとってはものすごく大切になってくると思います。
今月はクリスマスがあるので子どもたちにとってどんなプレゼントがもらえるかワクワクしているのかもしれませんが、物ではなく、こうした想像力が高まるようなプレゼントが子どもたちには必要な贈り物だと感じました。それは保育をしていると、心が豊かになるような生活を贈っていることが何よりの子どもへの贈り物になると感じるからです。師走というと忙しさだけがイメージされてしまいますが、大人が想像的な生活をしていることが大切だと思います。

