2025年度園だより11月号『育そだちあう子どもたちの姿（遊びは宝物探し）』

園庭えんていの鉄棒てつぼうで遊あそぶ５歳児の姿すがたの中なかにお互たがいに育そだち合あう嬉うれしい姿すがたを担任たんにんが記録きろくしましたので紹介しょうかいします。

Aさんが「逆上さかあがりできるようになりたい」と挑戦ちょうせんしていました。「僕ぼくもやってみたい」とFさんもきて「できないよ」「難むずかしいね」と言いいながらチャレンジしていました。そこへMさんがきて「胸むねは、鉄棒てつぼうに近ちかづけて、足あしは上うえに上あげて、顔かおも上向うえむくといいよ」と教おしえてくれました。「たくさん練習れんしゅうしたらできるようになったよ」「Aちゃんもできるよ。頑張がんばってね」と優やさしく声こえをかけていました。Aさんも「頑張る」としばらくの間あいだ、逆上がりを頑張っていました。

子どもたちの遊びの中にはこうした、相手あいての意欲いよくを引ひきだすような関かかわり方かたが日々ひびくりかえされています。そこには「教おしえよう」という気き持もちより「一緒いっしょにできるようになって欲ほしい」という願ねがいの方が強つよいので、大人以上おとないじょうに相手あいての気持きもちに寄より添そった付つき合あい方かたができるのだと思おもいます。これが“子どもたちがお互たがいに励はげまし合って成長せいちょうしていこうとする姿すがた”なのですが、こうした遊びが展開てんかいされるには子どもたちが主体的しゅたいてきに遊ぶ中で、人間関係にんげんかんけいが豊ゆたかに育はぐくまれていくのです。さらに、お互たがいに育そだち合おうとする姿すがたは、小学校しょうがっこうへ行ったときにも勉強べんきょうを教おしえ、困こまっていることを一緒に解決かいけつしようとする関係かんけいへと繋つながっていきます。このような姿は小学校の先生せんせいからも聞きくことができましたが、生しょう涯必要がいひつような人間関係にんげんかんけいを遊あそびの中で獲得かくとくしていく学びは宝物探たからものさがしのようです。