今週末に実施する運動会の取り組みに対して子どもたちの熱量が高まってきました。同時に、繰り返して遊ぶうちにうまくできないことに気づき、プレッシャーを感じたりするので「やりたいくない」という声も出始めました。理由としては「上手くできないから」「走るのがおそいから」「負けたときあ〜あといわれるのが嫌だから」など、子どもたちの「できない」と言う理由は一人一人違います。この反対にうまくいった体験をたくさん積み重ねる子もいて、一緒に遊んでいてもこのすれ違いからクラスの雰囲気が分断されることもあります。運動会のような園行事はこうした子どもたち一人一人の気持ちが交流することで、上手くできない仲間に対する思いやりの気持ちが生まれ、クラスの雰囲気がかわり、まとまり感が生まれます。結果として子どもたちの励ましで「やってみようかな」と言う気持ちに切り替わる子がほとんどです。こうした子どもたちの葛藤は繰り返し、ほぼ毎日発生していますが、その度に子どもたちがとても上手にカバーしあっています。
最近も自分の使いたい色のフープがなく、気持ちが切り替わるまで10分近く保育者に話しを聞いてもらっていました。中には自分の持っていたフープを貸そうとしたり、心配する子などがいました。子どもたちは何も言わずに優しく見守っていました。こうした仲間たちが一緒だからこそ運動会行事に対しても自分の気持ちを素直に表現できるのだろうと思います。私たちはうまく行くことだけを考えてしますが、こうしたネガティブな気持ちを表現し、育ちあう時間も大切な学びです。保護者の皆さんも是非当日までの出来事に注目してください。