今年度は子どもたちの表現活動を豊かに広げ、興味関心、そして意欲につながる保育をするために「すくわくプログラムを進めています」。と言っても園ではもともと表現活動については芸術家の方を招いて定期的に作って遊ぼうを開催したり、踊って遊ぼうや歌って遊ぼうなどの芸術活動に参加する機会を作っています。その中で毎週きている学芸大の永濱先生を中心に今年度「これがほしい」と言う子どもの願いを実現しながら、安心して探求活動を保障し、そしてその子に合った表現活動ができるような取り組みを考え進めています。これは先に説明した一人一人が主体的に活動できるようにする保育とも繋がっています。
芸術教育で言うと、子どもたちは自分たちで好きな色を作り出す遊びをたくさんしています。夏の水遊びも色水遊びが大好きでしたし、絵を描く時にも自分好きな色を要求したり、試しに自分で作ったり、色が重なり混ざる面白さも経験しています。運動会の取り組みもこうした視点で考えると、子どもたちの「あれがしたい」「これがしたい」と言う願いをまとめることにも繋がっており、大切な表現の場にもなっています。乳児期に目標を決めて繰り返し学習をさせることに対して、今は世界中が異を唱え始めています。このような好きを追求する学び方一見自由すぎる印象を与えます。しかし、仲間の中で自分の自由を獲得する方が友達のことや周囲の状況に対しても自分で考えるようになります。子ども達が日常の生活の中で、いかにこうした考えを身につけられるかがこの時期の大切な学びであり運動会も同様です。