諏訪保育園の運動会は3歳児以上の子どもたちが対象で、しかもクラス毎に開催します。理由は子どもの声を聞きながらその成長にあった活動にしたいからです。保育者は毎日子どもたちが主体的に取り組めるように支援していきます。そのため。園庭や諏訪グランドでほぼ毎日、子どもたちと相談しながら、綱引き、ダンス、かけっこなどをして遊んでいます。
5歳児はリレーをする時、その都度自分たちでメンバーは変え、走る順番も考えて行っています。すると走るのが速い子とチームを組みたい子もいれば競いたくて違うチームに入る子もいます。もちろん、勝負にこだわらないで友達に言われたチームで走る子もいます。結果は予想出来ないので自分で選んだチームがが勝つとものすごく嬉そうです。遊びの中で競い合う体験では勝負の想像も出来ないので、勝った時の喜びは格別のようです。これが遊びの面白さだと思います。
4歳児の綱引きも相手チームが決まっていないので、5歳児や先生など自分たちより強い相手を選んで勝負しようと考える気持ちがあることがわかります。このような子どもたちのチャレンジする気持ちに出会えるのもクラス毎にゆとりを持って進めている中だからこそ気づけるのだと思います。
こうした進め方をしていると、自分たちより小さい子が見に来ると、遊びの延長なので一緒に仲間に入れて走ったり、綱引きをしたり、バルーンを教えたりしながら一緒に楽しもうとします。こうした子どもたちや保育者たちのゆとりが行事の中に生まれることを期待しているので、クラス単位で子ども中心に行事を進めているわけです。