保育参観が始まりました。毎日都合をつけて保護者の方が参加してくださるので、とっても嬉しいです。こうして皆さんと一緒に子ども達の育ち合う姿を見ることが保育園の大切な役割の一つではないかと思っています。
子ども達はお母さんやお父さんたちがそのまま園にいることを不思議に思ったり、嬉しいと感じたりしているようですが、その反応は個々によっても年齢によっても違います。しかし、おおむね3つのパターンに分かれます。一つはいつも通りの遊びや生活を楽しむ子と、保護者の方に甘えて離れないタイプの子どもと、その中間を行ったり来たりするタイプの子どもや、友達と仲良くする親に嫉妬する子もいます。どの姿からも、その子の今の心もちを見ることができる貴重な時間です。
参観して頂いた方に園と家庭での子どもの姿の違いを聞くと毎年「そう変わりません」という声をたくさんいただきます。乳幼児期ですから自分を素直に表現できる環境は家庭でも園でも同じように保障されるべきものだと考えているので、こうした声を聞かせてもらうと、子どもの権利条約に沿った子育ての確認にもなります。
一方、私たちは子どもに対して「こう育ってほしい」という期待もあるので、こちらの思うような行動をしてくれないとイライラする時があります。その期待はいいのですが、子どもは大人の思いに最後は逆らえないので注意が必要です。子どもの気になる言動はその子らしさの大切な意見表明であり個性の発見にも繋がります。保育参観ではそのことについて考えたり話したりして一緒に子どもの気持ちを知る機会になればと思っています。