3歳以上の子ども達はいよいよ週末のこども劇場を意識しながら表現する面白さを十分楽しんでいます。その楽しみ方は完成に向かっての練習ではなく、毎日「こうした方がいい」ということに気づいて、それをすぐ実践に活かしていく保育です。 これを見ていると、全てがシナリオのあるようでない、遊びそのものだということに気づきます。遊びとなると子どもの主体性がとても大切になりますから、こうして意見を聴きながらアイデアが生きるように取り組んでいます。しかし、方向性は決まっていてもアイデアを活かそうとすると毎日少しずつ内容が違ってきますから、保育者の方が柔軟に子どもの意見を聴いていく努力をずっとしているので本当にすごいと思います。 そんな中、先週末2歳児クラスの子ども達が見学にきました。すると3歳児の1人の子が「いまは やらない!」と言いました。子どもの意見表明ですから逆らうわけにはいきません。保育者は丁寧に誘っていましたが、この日は参加しませんでした。子どもの「やらない」という声の裏には、見られる緊張感もありますし、自信が揺らいだり、その時の気分もあったりします。保育者はその気持ちを理解していました。その子は安心しながらも仲間のやる劇あそびをじっと見ていました。そして今週は何事もなかったようにみんなと一緒に活動していました。私達はこうした姿から心の成長を感じます。子どもの気持ちはその場の雰囲気ですぐに変わります。今、週末の劇あそびではそんな姿を楽しんでください。