4月は子どもたちが感じた不安な気持ちを泣いたり、怒ったり、食べなくなったり、反抗的になったりと、色々な形で「いやだ」を訴えていました。私たちはそうした子どもたちに対して一人一人ていねいに付き合うという事が必要なことはわかっているのですが、こうした感情表現は同時に起きるので、いくつ手があっても足りない状況が続いてきます。保育者の悩みはそのことに対してゆっくり付き合ってあげられないことが一番の悩みでもあります。そこで園では子どもの願いに少しでも多く応えられるようにチームで保育を進めていきます。すると子どもたちにも色々な選択肢が提供できるので泣かなくても要求が通る事がわかり安心感にもつながっています。しかし、なんと言っても、この悩みを解決してくれるのは子どもたちの持っている力です。その一つは”人を信頼する能力”です。この力は家庭で子どもの願いに応えながら大切に育てていただくことによって獲得することができますが、園を信頼して毎日子どもを励ましながら登園してくださる保護者の皆さんの期待に答える保育をしていきたいと考えておりますので、不安な事がありましたらなんでも相談してください。そしてもう一つは”自分で遊ぶ力”です。はじめは保育者のそばで泣いている子どもたちでも、やがては近くで面白そうな遊びを自分で見つけて、だんだん遊び始めます。こうした遊びを楽しめる子どもたちがだんだん増えていくことでクラスも落ち着いてきます。5月はそんなことを期待しながら楽しい機会をたくさん提供したいと考えています。